葬儀辞典

葬儀に参加される方へ

服装について

通夜の服装は喪服を着用するのが一般的になってきましたが、派手なものでなければ、平服でもかまいません。


男性
洋装:ブラックスーツ、紺やグレーのダークスーツ。シャツは白。ネクタイ・靴下・靴は黒。
和装:無地に羽織袴


女性
洋装:黒かねずみ色のスーツか、長袖の地味なワンピース
和装:黒五つ紋付に黒帯、小物も黒。(アクセサリーは、結婚指輪・パール・黒曜石はよいとされている。)

通夜の作法

通夜は遺族や近親者、親しい友人が遺体に付き添い、故人をしのぶもの。 最近では、仕事などによって日中に行われる葬儀・告別式への参列が難しいため、代わりに通夜に参列することが多くなっている。 通夜にだけ参列する場合は、通夜に香典を持参する。葬儀・告別式にも参列するなら、香典はいずれかに持参する。


通夜
●受付で名前を記入するか名刺を渡します。
●祭壇のある部屋に入った時は先客に軽く一礼
●遺族に 短くお悔やみを述べます。
●祭壇の前へ進み焼香を致します。
●帰る前にもう一度祭 壇の前へ進み合掌するのがより丁寧なマナーです。


焼香
通夜、葬儀・告別式では故人の冥福を祈るため、仏式葬儀の参列者は焼香を行う。焼香の順序は、遺族、近親者、友人・知人など故人と関係の深い人たちが終えた後、一般参列者が行う。

お香典

お香典の出し方
①受付で記帳をすませ、ふくさを開いてお香典の入った不祝儀袋取り出す
②不祝儀袋を受付台の上に置き、手早くふくさをたたんで手元に置く。
③袋の向きを相手のほうに向けて、係りの人に差し出す。


仏式
水引は黒白か双銀の結びきり
御霊前:四十九日まで使われる。(全宗派に使われる)
お香典:香の代わりという意味。宗派を問わず使える。
御仏前:浄土真宗の葬儀で使われる。他の宗派では四十九日以降の法要に使う。


神式
水引は黒白か双銀の結びきり
御霊前:はすの花のついていないものを使う。
御玉串料:玉串代という意味。


キリスト教式
十字架や花模様のついた不祝儀袋、または白無地の金包みを使う。水引・のしは不要。(黒白結びきりの水引をかけることもある)
御ミサ料:カトリックの葬儀に使う。
御花料:カトリック、プロテスタントどちらにも使える。
御霊前:信者以外であれば使ってよい。はすの花のついていないものを使う。

葬儀の挨拶/弔辞

弔辞
巻紙、奉書紙に、薄墨を使って楷書で毛筆書きし、奉書紙に包んで持参する。最近では、市販の弔辞用紙を使ったり、便箋にペン書きし、白い封筒に入れて持参することもある。弔辞を述べる時間は、3分が目安。400字詰め原稿用紙で2~3枚。宗教によって、慣用句が異なる。


内容構成
①故人への呼びかけ:〇〇さんのご霊前に謹んで哀悼の意を捧げます。
②故人をしのぶエピソード
③故人への哀惜の言葉:あなたの優しい笑顔が、今も目前に浮かび上がってまいります。
④結びの言葉:どうぞ安らかにお眠りください。
仏式:ご冥福をお祈り申し上げます。
神式:祖霊のもとへお帰りになりました。
キリスト教式:神のみもとに召されました。ご召天をお祈り申し上げます。

仏式の作法

通夜
通夜は遺族や近親者、親しい友人が遺体に付き添い、故人をしのぶもの。最近では、仕事などによって日中に行われる葬儀・告別式への参列が難しいため、代わりに通夜に参列することが多くなっている。通夜にだけ参列する場合は、通夜に香典を持参する。葬儀・告別式にも参列するなら、香典はいずれかに持参する。


焼香の仕方
通夜、葬儀・告別式では故人の冥福を祈るため、仏式葬儀の参列者は焼香を行う。焼香の順序は遺族、近親者、友人・知人など故人と関係の深い人たちが終えた後、一般参列者が行う。

立てる場合
①右手で線香を1本とり、灯明に近づけて火をつける。
②線香を下にスッと引くか、左手であおいで炎を消す。(吹き消さないこと)
③線香を香炉に立てる。すでに立ててある線香とは間隔をあけて立てること。くっつけて立てるのはタブー。

寝かせる場合
①線香をとり、手で半分に折る。
②折った線香を束ねて灯明で火をつけ、手であおいで炎を消す。束ねたまま、香炉に寝かせて供える。


神式の作法

神式葬式では亡くなった日の夜に、通夜祭と遷霊祭を行うのが一般的。 遷霊祭は故人の血縁者だけで行う儀式の為、一般参列者は参列できません。それ以外は、仏式の弔問の際のマナーと基本的に違いありません。ただし、神式葬式には数珠は持たないことです。


通夜
受付で記帳をし、「御玉串料」「御霊前」などと表書きした不祝儀袋を渡します。神式葬儀のときは、はすの花が描かれたものは使いません。祭儀場に入る前に手水を使って身を清めます。神官による祭詞奏上の後、順に祭壇に玉串奉奠、拝礼、拍手を行います。神官がお祓いをするときと、祭詞奏上をしている間は、参列者は深く頭を垂れます。


葬場
祭事作法は通夜祭と同じです。一般参列者の玉串奉奠は、遺族や近親者による葬場祭と分けて行われるのが一般的です。一般参列者は、玉串奉奠後は随時、退出します。
注・玉串奉奠のときに行う拍手は音を立てないことです。また、お悔やみを述べるときは、「冥福」「成仏」「供養」などの仏教用語は使わないように気をつけます。


玉串奉奠
①順番がきたら次の人に軽く会釈して進み出る。遺族に一礼した後神官に一礼し、玉串を右手で根元を上からを持ち左手で葉先を下から支える。
②胸の高さに捧げ持ち玉串案の前に進む。手を持ち替えて、玉串を時計回りに回し、根元を手前にし一礼する。
③葉先がくるまで、時計回りに回し、両手で玉串案に供える。
④少し下がり遺影に向かって2回深く礼をして音をたてずに2回拍手を打つ。
⑤もう1度深く礼をして、後ろに下がり、神官と遺族に一礼する。

キリスト教式の作法

通夜祭
キリスト教にとって死は終わりではなく、神に召された記念すべきものとされています。そ のため葬儀は、故人を神のみもとに受け入れられてもらえるようにと祈る意味合いの強いもの となります。 式は教会が主催し、教会で行われます。


献花
キリスト教の葬儀で、仏式の焼香にあたるのが献花です。献花には、白いカーネーションや白い菊などが用いられます。
①花が自分から見て右を向くように持ちます。
②花を持ったまま一礼します。
③花が手前になるように供えます。
④三歩下がって手を組んで礼拝します。
⑤聖職者、遺族に一礼し、自席に戻ります。