葬儀辞典

葬儀を行う方へ

事前相談

葬儀をされる方の半数近くが事前にご相談されています。今や、事前相談は当たり前の時代になってきました。


相談内容
①ご葬儀のご予算や費用について
②宗旨・宗派・寺院に関すること
③お通夜やご葬儀の場所について
④喪主はどなたに
⑤ご遺影写真について
⑥連絡先の名簿作成について
⑦ご先祖の年忌法要についてなど


葬儀費用

一般の方にとってお葬式の費用ほど分からないものはないのではないでしょうか。お葬式の費用は、葬儀社、、内容、人数などで大きく変化します。これでは、一般の経験のない人が不安になるのも無理がありません。 このページで簡単な説明をいたします。


費用項目
お葬式の費用は大きく3つに分けられます
①葬儀費用(祭壇・棺・ドライアイス・人件費 他)
②葬儀社が一時的に立替るもの(料理・飲み物・返礼品・斎場費・火葬料・車両関係)
③お布施等(お経・戒名など)


相続税
葬儀費用は故人が死亡したことによって発生する必要費用と考えられます。そのため相続税の計算をする際には、葬儀費用を相続財産から差し引いて計算されます。
また葬儀にかかった費用が全て差し引けるわけではなく、場合は認められない可能性もあるので注意が必要です。

ご葬儀の種類

生前葬から社葬まで、様々な葬儀形態がございます。
ご家族のみなさまや近しい方々の気持ちを反映し、故人をお送りするために最もふさわしい葬儀形態が色々とあります。


一般的な葬儀
最もなじみの深い葬儀のかたち
先祖代々行われてきた、宗教儀礼を重んじたもっともなじみ深い形式で、ご友人やご近所、会社の方などお世話になった方々をお招きしての一般的なご葬儀です。
美しい花々に囲まれながらも、宗教儀礼としての品格を保った雰囲気のもとでおこない、故人が築いた社会的地位にふさわしく荘厳にお見送りさせていただきます。会的関係に区切りをつけます。ご本人が直接、ご友人、知人に感謝の気持ちを伝えることができます。

こんな方におすすめ
・代々受け継いだお墓があり、一定の宗教儀礼に則って進めたい方
・ご家族やご親戚はもちろん、お世話になった関係者に広くお知らせしたい方


家族葬
ご家族水入らずの、あたたかなお見送り
ご家族さまや親しい方のみでゆっくりと静かに、最期のお別れの時間を過ごしたいという方に最適です。儀式は火葬のみの最小限の内容でとり行います。各葬斎場ではファミリールームをご用意しております。

こんな方におすすめ
・ご家族やご親戚が少なく、お付き合いの範囲が広くない方
・形式にとらわれず、親しい人のみでゆっくりとお見送りしたい方

生前葬
ご健在のうちに感謝の気持ちを伝える
生前葬は、ご本人さまがご健在なうちに感謝を伝え、人生の節目などに行う特別な葬儀です。ご本人さまより直接、ご友人や知人に感謝の気持ちを伝えることができます。


社葬
社をあげて企業の功労者を追悼して偲ぶ
ご葬儀の経費負担・運営を企業(団体)が負担して行うものです。故人さまの社会的立場によっては、近親者で密葬を行った後に告知をして社葬を行う必要があります。


自由葬
宗教儀礼にとらわれることなく自由に 自由葬は、無宗教葬とも呼ばれる宗教儀礼にとらわれないご葬儀です。故人さまに最もふさわしいとされる、思い通りの儀式をとり行うことが可能です。


葬儀までの流れ

ご逝去と搬送

1.ご逝去
大きな悲しみの中にいながらも、的確な行動を求められる時です。近親者への連絡などしっかりした行動を心がけましょう。


2.葬儀社へ連絡
事前にお決めになられた葬儀社があると、すぐに行動に移れるので安心です。


3.死亡診断書の受け取り
担当医が死亡確認後に「死亡診断書」を発行します。死亡診断書はご遺体のご搬送、お火葬、埋葬許可申請などに必要な大切な書類です。葬儀社が代行して役所に提出する事も可能です。


4.ご搬送
病院によってはご逝去後、数時間以内に霊安室からの移動をお願いされることがあります。葬儀社の連絡先はあらかじめお手元に控えておくとよいでしょう。


5.ご安置
自宅にてご安置される場合、当社では枕飾り(経机、お線香、ローソクなど)のお手配をさせていただき、弔問の環境を整えます。



お打ち合わせ
1.葬儀の日時と場所を決める
喪主を決め、葬儀の日時や規模の協議、また宗教・宗派のご確認を行います。あわせて菩提寺等がある場合は訃報連絡と日程確認を行います。

2.スケジュール・式次第を確認する
納棺の儀 ⇒ お通夜式 ⇒ ご葬儀・告別式 ⇒ ご出棺・お火葬

3.式の内容についてお打ち合わせ
個人のご遺志、お人柄やご遺族の想いをくみとった、悔いのないお式にするための入念な打ち合わせを行います。

4.お見積もりと金額を確認する
十分なお話合いとご検討の末、ご納得いただいた上でご契約ください。
主に下記のものが金額に含まれますが、事前に必ずご確認ください。
式場使用料・祭壇・お柩・お写真・葬儀事務用品一式・会葬礼状・ドライアイス・故人名看板・後飾り祭壇・骨壺・搬送車両(寝台車、霊柩車)・運営管理費(司会、式進行など)・立替費用(火葬料、マイクロバスなど)


お通夜
1.納棺の儀
納棺はご遺族・ご親族を中心に行います。仏式の場合はご遺族・ご親族で故人様の旅支度を整えていただき、ご用意いただいた故人様の愛用品をお柩に納めていただきます。
また当社では対面式のオリジナルお柩をご用意しております。

2.ご司者様・ご会葬者様のご到着、式場ご案内
読経等をあげていただく住職さまやご弔問いただく会葬者様をお迎えいたします。

3.お通夜式 ~通夜ぶるまい
住職様の読経・焼香後に喪主様・ご遺族・親族様へと順次ご焼香いただき、自席にお戻りいただきます。
> つづいてご参列者には、焼香をいただき閉式後にお清め会場へと移動していただきます。

4.故人様とのご対面
ご家族やご友人のみなさまで故人様を偲んでお食事をし、お別れのための十分な時間をともに過ごすことがお通夜式の大切な意義です。たくさんの思い出話とともに故人様を見守ってあげることは、大きな供養のひとつになります。

5.葬儀・告別式のお打ち合わせ
翌日に控える告別式のお打ち合わせを行います。
ミスやもれがないように、しっかりとご確認ください。

葬式の挨拶

通夜の挨拶
本日はお忙しいところ、おまいりいただきありがとうございました。故人もさぞ喜んでいることと存じます。お通夜のおつとめは、これにて終わらせていただきます。

◆通夜の振る舞い
本日はお寒いところありがとうございました。こんなに心のこもったお通夜をしていただき、故人もさぞかし喜んでいると存じます。これよりは家族にてお守りいたします。本日は、どうもありがとうございました。


葬儀の挨拶
①会葬してくださったことへのお礼。
②故人が生前にお世話になったことへのお礼。
③故人の回想。
④遺族への支援の依頼。

哀しみに暮れながらも、会葬者へのお礼の気持ちを述べます。遺族代表の挨拶は、喪主かその代理の親族がします。簡単なもので十分です。できるだけ感情に走らず、平静な口調で話せる努力をしたいものです。

出棺・火葬

出棺
告別式が終わると祭壇から棺が運び出され遺族・参列者と最後のご対面。祭壇に飾られていた生花を遺体の周りに飾ります。
この時故人が愛用していた物を一緒に棺に入れてあげます。
続いて棺のふたを釘で止める釘打ちの儀式です葬儀社の人たちが半分ほど打ち込んでありますから遺族たちが残りの部分を軽く2回ずつ叩きます。一通り参列者が釘打ちをしましたら、あとは葬儀社の人が釘を完全に打ち仕上げをして、いよいよ出棺です。
霊柩車に運び込む前に、葬儀委員長が会葬者に会葬御礼の挨拶をします。この時喪主は位牌を持ち、遺族の一人が遺影を胸に抱いて委員長の横に立ちます。

火葬
火葬許可証を提出します火葬炉の前に置いてある小机に位牌などを飾り納めの式を行います。ご遺体はとのいよいよ最後のお別れです。
僧侶の読経の中、喪主以下全員で焼香をし、大きな釜に運び込まれる棺を見送ります。この後は控え室で骨上げを待つわけですが一時間位かかります。故人の思い出話などをして時を過ごします。

骨上げ
「骨上げ」とは火葬が済んだお骨を骨壷に収める儀式です。
火葬が済みますと全員再び炉の前に集まります。炉の中から骨と骨灰が引き出されます。全員で竹の箸で拾い上げ骨壷に収めますが、この時二人一組になって二つの箸で一つの骨を拾い上げて壷に収めます。お骨は、足の方から頭の方へと順に拾い、壷に収めていきます。喉仏の骨は、故人と特に関係の深かった方が拾ってあげます。普通は喪主が行います。お骨を壷に収め終わると白木の箱に入れ白い布で包んでくれます。


精進落とし
骨上げ式を済ませ帰途に就きます。 帰り着くと後飾りといって改めて白布をかけた小机の上に遺影、花、線香などを飾り、その中央に遺骨と位牌を安置します。僧侶の「還骨勤行」という読経とともに喪主を始め全員で焼香します。 これが葬儀の終了を示す儀式です。

葬式後にすること

事務の引継ぎ
精進落しが済んだら、遺族はできるだけ早く世話役から香典や弔電、領収書などの引き継ぎや現金の授受を行います。
また、この時に世話役から引き渡していただくものとしては、以下のものが考えられます。
会葬者名簿/香典帳/香典/供花・供物帳/弔辞・弔電/支出金の領収書


お布施と支払
精進落しの宴が終わると僧侶が帰られるので、喪主がお礼の挨拶を述べて読経料と戒名料を支払います。僧侶へのお礼は「お布施」と言い額には本来決まりはありませんが、規定しているお寺もあります。僧侶への支払いが済んだら世話役の皆さんに「お車代」として謝礼を手渡します。これは世話役代表以外は一律にします。金額は多少の変動がありますから葬儀社の人に聞いてみるのもよいでしょう。葬儀社への支払いは後日請求書が来ますのでそれからでよいです


挨拶回り
喪主か遺族はお世話になったご近所に挨拶回りをします。 翌日でもいいのですが、時間があればその日のうちに済ませてしまいましょう。服装は質素なものであれば平服でも構いませんが、男性は必ずネクタイは着用しましょう。 まず寺院や自治会長(葬儀委員長)のお宅、それから故人と関係が深い順にまわるのがよいでしょう。隣近所へのご挨拶も忘れずにしておきたいものです。 故人の勤めていた会社には挨拶状を送るだけでもいいですが、出来れば日を改めて挨拶に伺いたいものです。


挨拶状
会葬御礼の挨拶状は、最近ではお帰りの際に手渡しているケースが多くなりましたがそれとは別に遠隔地の方には改めて礼状を書きましょう。
他に、供花供物への礼状も出します。
年の瀬が近づいたら年賀欠礼の挨拶状も出します。
宛名書きにかかる日数も考慮して早めに手配しておくとよいでしょう。

位牌/仏壇/墓地・墓石

位牌
お位牌は亡くなられた人の形として残し、霊を祀り個人や先祖を供養するために作られるもの極楽浄土の世界では、お釈迦様は池に浮かぶ蓮の花の上に座っています。人が亡くなり極楽浄土の世界に行って仏になった時同じような形での意味を含め、蓮の花をイメージし、蓮の花の上に戒名を付けた札をのせたものが現在のお位牌の原型となっております。


仏壇
仏壇には[金仏壇]と[唐木仏壇]の2種類があります。
金仏壇は漆と金箔の輝きが荘厳な印象を与えます。
唐木仏壇(木地仏壇)は落ちついた重厚な風合いを見せるお仏壇です。購入の際には専門店に相談し予算や部屋の大きさ、雰囲気にあった仏壇をお求めになるのがよいでしょう。


墓地
墓地には公営の霊園、民間霊園、寺院墓地があります。 寺院の所有する墓地は檀信徒門徒に使用が制限されます。公営霊園は使用条件が付く場合が多いので確認して下さい。墓地の場所は距離や交通の便など考慮してお墓参りのしやすい所を選びましょう。陽当たりはどうか、水道などの設備は整っているか、管理はどうか、なども墓地を選択するうえで重要なポイントとしてお選び下さい。


墓石
墓地を確保し次は墓石のです。石碑の他に、納骨堂・外柵・水鉢・香炉・拝石・塔婆立て・墓誌・つくばい・物置台・灯篭などが必要になります。石の種類もたくさんございますので、石屋さんとよく話し合い、墓地とのバランスも考えてお選び下さい。

年忌法要

年忌法要
亡くなった人の祥月命日に営まれる法要を年忌法要といいます。祥月命日とは亡くなった月日のことです。
亡くなった年の翌年に営まれるはじめての祥月命日を一周忌法要といい、特に重要な年忌法要とされています。
一周忌の翌年に営まれるのが三回忌で、二年目の祥月命日。以後七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌と続きます。


準備
まず、日時や場所を決めなくてはなりません。日時は正しくは故人の命日ですが、都合により命日より遅くならないようにお寺に連絡をして日時などの相談しましょう。
場所は自宅やお寺が多いようです、自宅で行うときはお仏壇を掃除し線香・ロウソク・お花などを準備しておきましょう。また、お墓もきれいに掃除しておきます。